高貴茶

noblesse tea

古田茶楼で栽培・製茶している、2つの産地を御案内します。

1.竹林茶山産

竹と茶とが共存する、日本で唯一の竹林茶山です。

生命力の強い竹に、地中の養分を奪われた茶樹は、飢餓状態で必死に根を張ります。
日光さえも竹に遮られた状態で、光を求めて必死に葉を広げます。

香りの高いお茶は、痩せた土から頂ける事。
日光を遮る手法は、遮光幕で茶の木を覆う「おおい茶」や「かぶせ茶」で使われている事。

誰にも似ていない個性には、こんな背景がありました。

2.上喜撰 池の尾(しょうきせん いけのお)産

喜撰

日本茶のルーツが存在します。栄西から種を託された明恵上人が栂尾と、ここ池の尾に植えた茶樹が現代にヒッソリ生きています。

御存じのように一般的な茶畑は、カマボコが並んだように仕立てられています。
池の尾には、茶樹を連ねて龍に見立てる「臥龍(がりゅう)仕立て」という独特の美しい形に仕立てる文化が存在しました。

その発想・行動力・技術・美意識と全てが美しい。昭和の先輩方、凄いです。

再生しようと、根元から茶樹を伐採し始めたのが2013年。
全面の作業が終了した時は、6年の月日が流れていました。
更地の状態から、新芽を収穫できる状態に育つ迄に4年掛かります。
10年程かかって、待望の収穫です。
樹齢が若く、勢いの有る茶樹です。

池の尾は、喜撰法師をはじめ芥川龍之介、等様々な文化が交わる趣のある場所です。

時を超えて、あの文化人達も楽しんだお茶を頂けます。





共通するのは、個性が強い唯一の存在。
そして、どちらも美しい。
こんな素材でお茶を作れるなんて、宝くじに当たったような氣持ちです。

作り続けるうちに、量と質、どちらかしか選べない事にも氣付けました。
分かってはいるのですが、質が欲しいと思ってしまったので仕方ないです。

そんな無知を、買い支えて下さる奇特なお客様に心底感謝しております。感謝できるおかげで、精神的には割が良すぎて申し訳ないです。質で恩返しさせて頂きたいと思います。

竹林碾茶

竹林碾茶パッケージ3

抹茶の原料となるお茶です。

上喜撰紅茶

喜撰紅茶リサイズ

手摘み・手揉み・井戸上萎凋・炭火乾燥

上喜撰烏龍茶

烏龍茶パッケージ3 (2リサイズ)

謎の多い烏龍茶に仕立てました。

上喜撰白茶

白茶リサイズ2

素の状態の茶を感じられるよう、シンプルな製茶の白茶に仕立てました。