神農

世界最古の薬学書である「神農本草経」は,約4000年前に生きていたとされる、神農に由来する。『淮南子』によると「古代の人は、(手当たり次第に)野草、水、木の実、ドブガイ・タニシなど貝類を摂ったので、時に病気になったり毒に当ったりと多く苦しめられた。

このため神農は、民衆に五穀を栽培することや適切な土地を判断すること(農耕)。あらゆる植物を吟味して民衆に食用と毒草の違い、飲用水の可否(医療)を教え、民衆に知識を広めた。1日に70種類の植物をたべたので神農は何度も中毒した」とありました。

神農は毒にあたり、解毒剤としてお茶を飲み、命を取り戻したという。

このように、生薬の効能は実際に食してその効能を確認するという“実践”の積み重ねによりみつけ出されてきたものでした。こうして発見した薬によって多くの民衆が救われ、神農は薬祖神として祀られるようになりました。

お茶のそもそもは、解毒薬と神農が教えてくれました。自己犠牲の精神を持ち、民衆の為に体を張る、尊敬する粋な方でした。

お茶の世界が美を求めるのも、出発点が神農だからでしょうか。

ドメインのshennongは、神農の英語読みです。
憧れに少しでも近づきたくて、身の丈より背伸びしてしまいました。

お茶の種を大陸から持ち帰った栄西も、喫茶養生記に薬効を列記していました。
そもそもに立ち帰り、薬としてのお茶を作りたくなったのも偉大な先人達のおかげです。

感謝しています。